脊振山麓習遊館・浄徳寺
【日本語版音声案内】
【English voice guidance】
淨徳寺の入り口には、樹齢400年という「弁財天シャクナゲ」があります。高さ約6メートル、樹冠6.5メートルで、県の名木15選のひとつに選ばれています。4月下旬から5月中旬のシャクナゲ祭りの頃には、淨徳寺の裏手にある、約一万本の様々な品種のシャクナゲとともに、見事な花を見る事ができます。伝説では「弁財天シャクナゲ」は、脊振神社の弁財天が英彦山(ヒコサン)で開かれた神様の会議に招かれた際、美しいシャクナゲの花を見つけ、2、3本折って天馬に乗って持ち帰ろうとしたら、英彦山の天狗に見つかり追いかけられます。必死で逃げましたが、ちょうど脊振山に来たところで、1本下に落としてしまいました。それが、この「弁財天シャクナゲ」だと伝えられています。
平成15年(2003年)に閉校となった久保山分校(くぼやまぶんこう)は、現在、研修宿泊施設「脊振山麓習遊館」として使用されています。校庭に立つ樹齢約120年の1本桜は、学校が創立された頃植えられたものと思われます。長い年月谷から吹き上がって来る風を受け、少し横にたなびいた姿で子どもたちを見守ってきた桜です。