脊振神社・弁財天
【日本語版音声案内】
【English voice guidance】
脊振山は、一説では、七福神の紅一点である弁財天を乗せて天竺から飛んできた龍が、脊振山の上まで来て天に向かって三度いななき、背中のギザギザした背びれを打ち振ったから「脊振山」と名付けられたと伝えられています。佐賀県と福岡県の県境に位置する標高1055m、脊振山地最高峰の山で、山頂には、航空自衛隊のレーダー基地があります。
脊振山頂の上宮の神殿(ジョウグウノシンデン)は、石のほこらになっており、弁財天とイチキシマヒメノミコトが御神体としてまつられています。御穀豊穣の神として肥前、筑前の農民に信仰され、現在も参拝者が絶えません。冬には寒さも厳しく、積雪も多いため、参拝が困難でした。そのため脊振山の中腹の白蛇神社(シロヘビジンジャ)の境内に下宮(ゲグウ)を建立しました。標高700mで本殿のまわりには杉林が広がり、なかには樹齢500年の杉の大木もあります。この神社の社殿は明治7年(1874年)の佐賀の乱により焼失、現在の社殿はそのあと再建されたものです。