王仁(わに)神社
【日本語版音声案内】
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吉野ヶ里歴史公園の北1㎞の所にある「王仁神社」には、「王仁(ワニ)天満宮」という石の祠が祭られています。この祠は今から千数百年前、応神天皇に招かれて百済から多くの技術者をつれて渡来し、日本に初めて漢字の手本である「千字文(せんじもん)」と儒教の原典である「論語」を伝えた、王仁(ワニ)博士を祀ったものではないかといわれています。王仁博士の一行は朝鮮半島の南西端の港から日本に渡ったと言われていますが、この祠の存在から昔、王仁(ワニ)博士一行が吉野ヶ里の渡来人と同じ、有明海を利用して日本へ来たというルートを改めて想像させます。
また、この神社は「鰐大明神」(ワニダイミョウジン)と「熊野三社」(クマノサンシャ)が祀られていることから、江戸時代には、九州から熊野大社に参詣に行くため、海を渡る人々の安全を祈願して作られたものではないかともいわれています。