伊東玄朴旧宅
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伊東玄朴は、幕末、長崎の鳴滝塾でシーボルトにオランダ医学を学び、日本で最初に天然痘を予防するための種痘を導入、また現在の東京大学医学部となった西洋医学所の創設など、近代医学に多大な貢献をした人です。またオランダ医学としては初めて将軍の侍医となり、名実ともにオランダ医学の頂点に立った人物でもあります。伊東玄朴旧宅は、玄朴が漢方医であった20歳の時(1821年)に建てた家で、昭和48年(1973)に佐賀県史跡に指定されました。
旧宅内には玄朴自身が翻訳したオランダの書物「医療正始」(イリョウセイシ)や江戸時代末期の医学書、師を務めた蘭学塾「象先堂(ショウセンドウ)」のパネル写真などを展示、200年前に建てられた屋内で、ゆっくりと往時を偲ぶことができます。