広滝第一発電所
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脊振町の深い緑のなかに色鮮やかな赤いレンガの建物、これが明治生まれで、いまだ現役の、九州電力広滝第一発電所です。現存するレンガ造りの発電所としては九州で一番古いものです。明治40年の着工当時、馬車や牛車、人力だけが頼りだったため工事は困難を極めました。
城原川から取水した水を導いて、その勢いで水車を回して発電する仕組みで、明治41年(1908年)10月1日完成。出力1000kw。待望の送電が開始された2060戸の電燈が一斉に輝いたとき、人々は飛びあがって喜んだそうです。当時では最新式の施設で、現在でもタービン3基で1500kwの発電が行われています。
春にはイギリス製の赤レンガの建物が、周りを取り巻くピンク色の桜とよく映えて山間の田園風景をさらに興味深いものにしています。春の桜のピンク、菜の花の黄色、彼岸花の赤、そして秋の銀杏の黄色など、山合いの四季を楽しむことができます。